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2009.01.10 *Sat

映画「蟹工船」上映会(1/24、at土浦)

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
松も明けてしまいましたが…。

次のような情報をいただきましたのでご紹介いたします。

『蟹工船』上映
●2009年1月24日(土)14時と19時
●土浦市亀城プラザ文化ホール(亀城公園前)
●前売券800円(エスカード牛久の浩文堂書店などで取扱)
●当日券1000円(100円割引のチラシがあります)
●主催:映画「蟹工船」を上映する会
●問合せ先:土浦民商029-857-5338、茨城映画センター029-226-3156

このブログでも、かつて「蟹工船」ブームについて書いたことがあります。

そこで私はこんな主張をしました。自説の引用はこっぱずかしいのですが、一応。

いま私たちが「蟹工船」から汲み取るべきは「団結」なり「連帯」であると考えます。現代社会における個人は、正体の見えない巨大な資本の力の前に、誰もが孤独でかつ個性の稀薄な「消費者」(「労働者」である前に)である。ここから「個性」を回復し、さらに「連帯」を通して「人間の弧」を形成してゆくこと。


とまあこんなことを偉そうに書いてみたわけですが、どうも先日の「派遣村」に対する政治家の発言などを見ていると、我々は「団結」や「連帯」の前に他者に対する「共感」とか、「人の身の上を思いやること」といったところから再構築していかなければならないようで…。その要素がないと、現在の正規雇用主体の組合と非正規の彼らが「団結」「連帯」し、人と人との「弧」を形成することはできません。それではいつまでたっても私たちは「孤」のままです。

「蟹工船」の新しい映画が撮影されているようです。そこにきちんと人と人との「弧」が描かれているかどうか、興味深いところです。

ところで、「蟹工船」ブームのうれしい余波がありまして、それは代表的なプロレタリア文学作品の文庫が発刊・復刊されつつあることです。

○徳永直「太陽のない街」(主婦の友社、¥525)
○葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」(角川文庫、¥380)

それから、「蟹工船」に関する評論・研究や同時代評、代表的なプロレタリア文学作品を読むには、

○「小林多喜二と『蟹工船』」(河出書房新社、¥1575)

がおすすめです。
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COMMENT

>「共感」とか、「人の身の上を思いやること」といったところから再構築していかなければならない

悲しいけれど、仰る通りだと思います。

でもって、幸いなことに、それが出来る人たちは決して少なくはないようです。私のご近所さんが、私の家に通ってくれていたクリーニング屋のオジサンさんが倒れているのを見つけて急いで知らせにきてくれ、そのとき
「オジサン、絶対じっとしてなきゃダメだ」
と私が説得しているあいだに救急車の手配やらオジサンの営業車の置き場所やらを、お隣さん、そのまたお隣さん、と、数珠繋がりのネットワークでやってくれ、おかげでオジサンは(心臓病だったのですが)一命を取り留めたし、本当に感激しました。・・・マンションでこんなことがあるだなんて、話してもほとんど信じてもらえませんでした。それほど珍しいのでしょうか?

かたや、これだけ深刻化しても雇用政策を(おそまつなものですら)提示できない政府というのは、いったいどこの国を運営できていると思っていらっしゃるのでしょうか?
・・・何につけ、「意志」が感じられないのは、伝統的なことのようですが。

今朝NHKで映ったドキュメント(1975年のもの)で、松下幸之助氏が当時すでに
「高度経済成長だって、外国の手伝いがあってやったこと」
と述べているのに、その後の日本人はほとんど誰もそのことに気づこうとしない。財界人も、たいしたことない。

希望はごく普通の身近な人たちとのあいだにあるし、そこにしかないような気もします。
2009/01/11(日) 00:57:16 | URL | ken #- [Edit
補足を
情報提供者です。ご紹介下さり感謝します。
お伝えした情報の補足をさせていただきます。チラシを送信したいところなのですが、私のところにスキャナなるものがありませんでして…。

『蟹工船』
第8回毎日映画コンクール撮影賞
劇映画(モノクロスタンダード)109分
監督・脚本:山村聡
配給:北星株式会社
出演:山村聡、日高澄子、中原早苗、河野秋武、森川信、花澤徳衛

今回の上映につきましては、http://www.ibaraki-eiga.co.jp/をご覧下さい。ぶっくらんど新洋堂(中高津)、友朋堂書店、産総研生協でも前売りしています。
2009/01/12(月) 17:43:57 | URL | 情報提供者 #ge0p/rmg [Edit
510人が鑑賞
ありがとうございました。
今日のしんぶん赤旗首都圏版によると「510人」の方々にご覧いただきました。現代においても「労組を結成して事態を変えられる」との感想もあり、多喜二の意図は一定伝わったのではないでしょうか。
今日の問題は日本社会全体の問題として捉えて行かないと明日はわが身であって、また派遣村以外の路上生活労働者も大勢おりますし、仰るとおり「共感」から労働者・消費者の大きな共同を組んで行かないと、根本解決に結びつく“力”にならないんですよね。
「失職労働者」と言う狭い枠に押し込んだり、「裕福な人が貧しい人の世話をする」という見下したものでは意味がないですから。
2009/01/31(土) 14:50:37 | URL | 情報提供者 #ge0p/rmg [Edit
情報提供者さん、さらなる情報提供ありがとうございます。

510人と一口で言いますが、コンサートの経験から言えばこの地で500人の聴衆を集めるのは大変なことです。多喜二をはじめとするプロレタリア文学を、私もすこし講義等で取り上げてみたいと思っています。当然、おっしゃるような視野は(イデオロギーから無理矢理こじつけなくても)丹念な読解だけで十分導き出せる作品だと考えています。

ついでに、もうひとつ私のお薦めするプロレタリア文学は、

○鶴田知也「コシャマイン記」

です。プロレタリア作品としては唯一の芥川賞受賞作(昭和11年上半期)です。これは労働文学と言うよりは先住民族や植民地の民に対する圧政を歴史物として描いた傑作です。心ある人は衝撃のラストに怒りと涙とを抑えることが出来ないでしょう。

「コシャマイン記」、残念なことに現在は文庫や青空文庫に収録されていませんが、「芥川賞全集」(だいたいどこの地域図書館にも完備されている。ちなみに牛久市は中央図書館とエスカード分館にあり)で読むことができます。
2009/02/01(日) 21:26:51 | URL | キンキン@ダイコク堂 #lUPQEYyE [Edit

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