--.--.-- *--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[EDIT] [TOP]

2008.09.23 *Tue

二者択一社会のはじまり

ある人が上司に叱られました。

「お前がこれを処理しなかったのは、お前の怠慢か、能力不足か、どっちなんだ(怒!」

で、この方はいずれにしても自己否定を強いられる二者択一を迫られるという、辛いお叱りを受けた訳です。こういうパワハラ詰問にどう答えればいいのか、と下唇を噛みしめた経験は誰でもいっぺんくらいはあると思います。


昨日、自由民主党の総裁選挙が行われました。ご承知のように、立候補者5名乱立の中、下馬評通り麻生太郎氏が圧勝しました。

これでいよいよ、自民党・民主党の二大政党が対決する解散総選挙が近付いてきました。自民党としては麻生太郎ブームに乗っかって、選挙に勝利しようという算段だろうと思います。自民党この選挙にかつての小泉ブームの再来を求めたようです。しかし結果としてはさほど盛り上がらずに終わりました。マスメディアが冷静な報道を心懸けたこと、これは国政選挙ではないという冷静な判断が国民の間にもあったように思います。

私がこの雰囲気から感じ取るのは、やっと当たり前の二者択一のときがきたな、というものです。小選挙区の導入はとうの昔ですが、小泉純一郎という人はそのへんの雰囲気作りというか、ずらしのテクニックに長けていて、自民党内に「抵抗勢力」なる存在を設定しました。与党内部に「改革勢力」と「抵抗勢力」を設定することで見かけ上の二者択一を作りだすというイメージ操作を行った訳です。

これが成功して、自民党は300議席を得ました。そりゃそうなりますわな、「改革勢力」に投票しても「抵抗勢力」に投票しても、自民党の議席に変わりはないんですから。結果として民主党は蚊帳の外、小泉政権下の選挙は二者択一の体をなしていなかったといえるわけです。

ひょっとすると、麻生さんは圧勝しない方がよかったんじゃないか、小池さんと互角みたいな結果の方が、自民党の延命には良かったんじゃないか、なんてなことを思います。麻生氏支持で団結した瞬間、自民党は「麻生自民」対「小沢民主」という二者択一の選択肢に、自らの地位を引き下げてしまったといえるでしょう。丁半ばくちであるところの二者択一の土俵に乗ってしまった時点で、確率的に勝率は50パーセントです。そのような構造が先に控えていることが見えるから、メディアも国民も比較的冷静に総裁選を受け止めたのではないか、というのが私の考えです。

それにしても、こういう二者択一状況が現前したことは、私たちの生活の隅々に至るまで二者択一の判断が要求される社会が次第に出現しそうな気がして、正直気が重いです。
基本的に、私は二者択一が嫌いです。二者択一というのは残酷な制度で、51対49でも白黒決着が付いてしまうからです。完全小選挙区制の元では、かえって小政党が乱立するという計算もあるそうですが、せめてもう一局の選択肢をつねに保持していたいものだと私なんぞは思ってしまうのであります。


冒頭のつづきですが、この部下の方が必死の抵抗で答えた本当の理由は

「処理する必要がなかった」

というものです。段取り上、現場でペンディングになっていたんですね。よく理由も聞かないでAかBかという答えを迫った上司が、実は一番仕事を分かっていなかったというオチでした。
スポンサーサイト
COMMENT : 5  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

COMMENT

このセリフはわたしが助手時代に某Y教授から言われた言葉とほぼ同じですね。わたしの場合、処理する必要があったものなのですが、「できない」のでも「やる気がない」のでもない、と答えた記憶があります。嫌な思い出です。
たぶんYは、自分の弟子に対しても同じような二者択一で「指導」するでしょうから、「弟子をつぶす」というウワサがあるのも、さもありなんという感じです。

ついでですが、最近とある研究会の飲み会で「専任のある方は六千円、ない方は五千円です」という支払いの指示がありましたが、たかが千円しか安くならないのに妙に差別的な感じが耳に残りました。ひがみでしょうか。
2008/09/28(日) 18:50:02 | URL | RYO #- [Edit
RYOさん、こっちではお久しぶりです。Yさんですか。さもあらなんというか、でもこういうパワハラを受けている人って世の中にはいっぱいいるんでしょうね…。

結局、悪意ある二者択一って乗っちゃった時点で負けなんですね。小泉政権に対して民主党は「政権選択選挙」というフレーズで対抗したけれども、小泉政権は徹底的にそれを無視した。その辺りが小泉選挙のうまさだったといえるし、権力を持っている側の強みだったともいえる。でもそれをガチンコで引き受けると言ってしまった時点で、麻生政権は50:50を前提にことを進めなければならない。お馬鹿っちょ大臣も辞めるようなはめになってますます大変だなあ、と。

上から力押しで二者択一が迫られたとき、それをいかにズラし、違う道筋へ立ち位置をずらしていくか、こういう技がこれから必要とされるんじゃないかと強く感じます。とくに「憲法改正」といった微妙な問題をYES or NOで選択しなければならない私たちにとっては。
2008/09/28(日) 20:32:41 | URL | キンキン@ダイコク堂 #lUPQEYyE [Edit
紙一重
>二者択一というのは残酷な制度で、51対49でも白黒決着が付いてしまうからです。
(主旨から外れてしまいますが)それを聞いて極東国際軍事裁判(東京裁判)を思い出しました。

確か被告人の1人・広田弘毅は文官としては唯一死刑になった人物でした。
でも11人の裁判官中6人が死刑、3人が無罪、2人が禁錮刑を主張してるんですよね。要は死刑であるなしで考えると6対5でわずか1票の差で死刑になってしまったんです。

まぁこの裁判の内容自体、正しかったのかどうかというのは未だ結論がなされていないものですから。
2008/11/20(木) 22:31:54 | URL | Near 牛久 #- [Edit
Near 牛久さん

なるほど東京裁判ですか。死刑というのは重いです。いま終身刑が議論されていますが、私は死刑制度廃止のかわりの措置かと思っていたら、いま国会議員の間で議論されているのは死刑存置のうえの終身刑だそうで。どうなんでしょう。
2008/11/22(土) 19:58:44 | URL | キンキン@ダイコク堂 #lUPQEYyE [Edit
ライン
>死刑存置のうえの終身刑
でもそうすると死刑か終身刑かの線引きはどうなるのでしょうか?
(裁判で)わずかな差で死刑になってしまったというのならば、被告は浮かばれないでしょう。
これ、結構な難題だと思いますよ・・・

アメリカだと州によって死刑や終身刑がないので、その場合は「懲役500年」など実質終身刑のような判決が下るそうですね。
2008/11/23(日) 14:20:46 | URL | Near 牛久 #- [Edit

Comment Form


秘密にする
 

TRACKBACK

TrackBack List



プロフィール

キンキン@ダイコク堂

Author:キンキン@ダイコク堂
ブンガク。
オンガク。
ケンケンガクガク。
↑意図的な誤用(嘘w)

ご用の際は
daikokuあっとまーくinter7.jp
(あっとまーくは記号で)
までどうぞ。













FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索







Copyright © ダイコクブログ。 All Rights Reserved.
Images from ふるるか ・・・ Designed by サリイ ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。