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2008.01.19 *Sat

謎の店・昇庵で里山に憧れる

もう去年のことになりますが、クリスマスイブの日、石岡市(旧・八郷町)のギター文化館に行きました。筑波山の北側に広がる果樹地帯の真ん中にあり、アコースティックギターを専門とするコンサートホールです。
ギター文化館

お目当ては村治奏一リサイタル。
村治さんは村治佳織さんの弟で、その実力はお姉さんを凌ぐという説もあります。以前つくばコンサートでお姉さんをお招きしましたが、その頃から奏一さんの演奏も聴いてみたいと考えており、ようやく念願叶いました。クリスマスらしいチョイスでしょ。

で、八郷に行ったのですが、私は八郷に行くと必ず立ち寄る蕎麦屋があります。ところがここがすでに年末休業に入っており、お昼を探すことになりました。なにしろ見渡す限りの田園風景なので困っておりますと、道ばたに「そば・うどん昇庵」と書いたちいさな矢印札を発見、さっそく矢印にしたがって小径に入っていきました。

■昇庵
のれんの絵もおじいさんが描いた
いきなり怪しい雰囲気ですw
イノシシ年の終わりにふさわしい。


そして店先には大量のキノコ。
食えましたw


この怪しげな店に入ってきのこそばを食べますと、これが美味い!

「美味い美味い」言って食べてますと、店の奥の方でお酒を飲んでいたおじいさんに話しかけられました。その話が興味深かったです。

このおじいさんはここのオーナーで、猟師をしているとか。店で出す名物料理はほとんどご自分が山からとってきたもので、店先のイノシシもご自分が罠でとってきたのだそうです。このおじいさん、イノシシやキノコの群生を求めて毎日のように山を歩き、尾根づたいに栃木県の茂木まで歩き回るのだそうです。どこに罠を仕掛ければイノシシがとれ、何処に行けばキノコが採れるかといったことはすべて経験の中で培っており、今でも毎日のように山を歩いているそうです。

そのときちょうど私はこの本を読んでいました。

■内山節「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」 (講談社現代新書)
内山節オフィシャルサイト
内山さんは群馬県上野村の里山に住み、NPO法人森づくりフォーラムを立ち上げました。里山思想に関する著書も多い哲学者です。山の豊かな恵みによって生きる人々の暮らしが貨幣経済に取り込まれることによって1965年ごろ急に消えていったことを語った書物です。

そんな関心があったものですから、私も面白くなってこのおじいさんからいろいろと里山の暮らしをうかがいました。最後に「テーブルの上の帳面に住所と名前書いてけ」と言われたので、「これ書いとくとなんかいいことありますか?」と聞いたら「おれ毎年2月にイノシシ供養やってんだ。そんときには2日間、シシ鍋とどぶろく振る舞うからお兄ちゃんも来てくれよ」とのこと。

行動経済成長の時代を経て、私たちの暮らしはきっと大きく変わったのだと思います。そのなかで手にしたものが私たちを豊かにしたことは確かですが、その一方で失ったものも多かったのだろうと想像します。でもこんな近くにまだこういう暮らしがあることに深く感動した年末のキンキンでした。

数日後、TB大の学生にこの話をしましたら(年末最後だったので学内の喫茶店で茶話会を催した)、非常に関心をもってくれました。タイミングが合えば、このおじいさんに話を聞きに行く(=シシ鍋を食べに行く)講義をやりたいと思っています。
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COMMENT

上の写真の暖簾に書かれたイノシシの絵は、件のおじいさんが書いたものです。

ここにこんな記事ありました。
http://www.intio.or.jp/jo-ken/hinokio/shouan.html
2008/01/19(土) 17:33:43 | URL | キンキン@ダイコク堂 #lUPQEYyE [Edit
イノシシを食したい、という動機だけでは、連れて行ってもらえないでしょうか・・・
ご検討くださいm(__)m
2008/01/19(土) 23:17:16 | URL | shoji #imD8kjCs [Edit
オイラにも猪喰わせろだっちゃ!
2008/01/20(日) 11:36:18 | URL | 戌神家 #- [Edit
んじゃあ、シシ鍋ツアーやりますか。ノバホールかギター文化館のコンサートと組み合わせれば相当楽しめるかと。八郷地区は最近シシ鍋を名物にしたいらしいです。このじいさんは地域の顔らしいので、きっと積極的に発言したりしたんだろうなあ。
2008/01/20(日) 22:02:12 | URL | キンキン@ダイコク堂 #lUPQEYyE [Edit

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