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キンキン@ダイコク堂

Author:キンキン@ダイコク堂
ブンガク。
オンガク。
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全国医師連盟 設立集会のおしらせ
ある方から次のようなお知らせをいただきましたので、より多くの人に知っていただければと思い、転載いたします。お医者さんやマスコミ関係者のみならず、医療崩壊に関心のある多くの方にお薦めいたします。下記urlに参加応募フォームがあります。

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■全国医師連盟設立集会
http://doctor2007.com/recommend4.html

全国医師連盟設立集会を6/8(日)1300時〜1600時東京FMホールにて開催します。
 〒102-0080 東京都千代田区麹町1丁目7番 FMセンター
 参加費2000円
 定員300名
 参加資格は医師新組織の結成に賛同される方。事前登録が必要です(先着順)。
 医療関係者以外に一般の方、メディアにも公開します。

■主催者からの挨拶
■来賓挨拶、および挨拶紹介
■役員紹介
■設立集会プレゼンテーション(予定)
○佐藤一樹先生 【被告人の立場からみた東京女子医大心臓手術事件の経緯】
○川嵜真先生 【被告人支援者医師の立場からみた杏林大学割り箸事件の経緯】
○中原のり子様 【医師の過労と医療の改善〜あなたの子どものいのち、疲れ切った小児科医にまかせますか?〜】
○江原朗先生  【医師の長時間勤務で医療安全は低下】
○澤田石順先生 【受診制限問題に関する行政訴訟(仮題)】
○木田博隆先生 【いまこそ医師の自律性が求められているー実践的倫理と作法ー】

お医者さんの憂さ晴らしに終わることなく、明日の日本の形を考える試みになることを期待します。

リハビリ日数制限問題 | 09:11:36 | Trackback(0) | Comments(0)
本が売れない/本を買わない ということ
別のところに書いた文章ですが、こっちにも転載します。
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本ばっかり買ってる。もともと読書のスピードは遅い方なので、どんどん溜まっていく。でも多分また買う。

ところで出版不況だというが、本が売れない理由に「平均的日本人の日本語リテラシィが落ちているので、本を読まなくなった」ことと、「読むか読まないかわからない本を買わなくなった」のふたつがある。

「平均的日本人のリテラシィが落ちている」こと、これは絶対に間違いない。

大学で文章表現の講義を受け持って10年経つが、日本語の読み書き能力は間違いなく、どんどん落ちている。漢字テストがレベルもどんどん下がっている。以前は「段落の考え方」から始めていた文章表現技術も、いまは「原稿用紙とはなにか」から始めて「「文」を作る」という話に進むようになった。新聞は年々歳々語彙を落としているが、学生のリテラシィの低下はそのペースをはるかに上回る。大学では教材に新聞を使う先生が多いが、学生は付いていけていない、ことに先生は気が付かない。『「おじさん」的思考』のなかで内田樹が書いているが、予備校の調査に寄れば「1年間で1点のペース」で平均点が下がり続けて30年だそうである。それが1999年のエッセイだからいまは更に10点下がっているのだろう(このエッセイ「大学全入時代にむけて」は『下流志向』の原型をなす、非常に優れた文章です)。それは、ブルーカラーとして最低限のリテラシィが備わっていればそれでよいという経済サイドの思惑にそった教育の成果である。

だから本は売れない。作家は売れないとおまんまの食い上げだから語彙レベルを下げ、物語の構造を単純化する。現在その到達点はケータイ小説と言うことになる。評論はさらに売れない。学歴格差社会やプレカリアートや、そういった警国の書はどしどし出版されるが、残念ながらそれを読む層は当事者ではない。

もう一点、「読まない本を買わなくなった」という点について。

最近、たくさんの本を抱えてレジに並ぶ人を見なくなった。それはすなわち、「本を衝動買いする人」が減ったと言うことである。先日、私が「蟹工船」を買った上野の駅ナカ書店で本を手にとってじ〜っとみつめている女性がいらっしゃったので私もその背中をじ〜っと見つめて差しあげたことがあったのだが(当然、背後から「買え、買え」という念を送って差し上げたのである。それにしてもあの本屋、いかに「蟹工船」のカバーがかっこいいとはいえ、よくあんなに平積みで並べたものだ)が、こういう「ジャケ買い」的なノリは徐々に失われている。それは端的に平均的日本人の可処分所得が減っていることが原因であるわけだが、「無駄をなくす」という構造改革的思考の蔓延の中で、不要不急の書籍購入が躊躇された結果にほかならない。

無駄をなくすとき、精神と肉体の健康に関わる事柄から削っていくのが現代のトレンドである。ガソリン税は再値上げしてでも道路工事は止めないが、クラシックコンサートやリハビリ診療報酬はガンガン削る。それを「構造改革」と称して快哉を叫んだ人たちも大勢いるのはいまの衆議院を見ればよく分かる。「構造改革主義の蔓延が出版不況を生んだ」というとおおごとのようだが、まあだいたいそんなところだと思う。

ところで本箱は「読み終えた本の保管庫」であるだけではない。「これから読む本の準備庫」もしくは「自分が関心ある知的事柄を可視化したもの」であるという機能をもつ。これは本に無駄遣いを辞さない覚悟がなければできない。そして「自分が関心ある知的事柄を可視化」することは、知性の涵養に対して効果的な方法である。

構造改革はそういう無駄を省いたので、これからの日本は辛うじて経済水準だけが現状もしくはちょっと下位程度に踏みとどまりずつ、知的水準の低い・単純労働だけが売りのブルーカラー国家になること必定である。いまは中国から研修生を招いたりしているが、じきに日本から単純労働力が輸出されるに違いない。そんな経済大国としての延命措置よりは、心身の健康に無駄遣いをしつつ、栄光ある黄昏を迎えた方が幸せみたいな気がする。

それはともかく、ご飯一食抜いても「いつか読むかも知れない本」を買うくらいの見栄みたいなものがないと大人の知恵は付かんよ、と言いたい。あんパンと牛乳を脇に公園のベンチで読む本は栄養満点の心のごちそうなのである。

ケンケンナントカ | 09:05:47 | Trackback(0) | Comments(11)