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キンキン@ダイコク堂

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「どっこいしょ!」と鳴くウグイス
私が今住んでいる家は住宅街のはずれにあり、空き地や畑、そして藪が広がっています。藪にはキジやウグイスがおり、この季節はさかんに鳴き交わしています。

で、ウグイス。

昨年まで我が家の近所を縄張りにしていたウグイスは鳴き方がへたで、
「ホー、ホッケッキョ、キュイ!」
と鳴いていました。この「キュイ!」は語尾下げです。かわいいけど、う〜ん調子狂うなあと思いつづけて3年、どうやらこの「ホッケッキョ、キュイ!」くんは天寿を全うしたらしく、今年から新しい個体が主となったようです。

これが非常にいい声で、聴き惚れるほどのソプラノ。
ところが、やっぱり微妙な歌詞です。
「ホー、ドッコイショ!」
と鳴いているようにしか聞こえません。

これを聞いていて思ったことは、野鳥の寿命がほんの数年であるということと、「ホー、ホケキョ」というのがベストであるというのは人間様の都合による当て字なんだよな、ということです。以前、軽井沢の星野リゾートでバードウォッチングに参加したとき(星野リゾートは潰れた巨大リゾートを次々買い取っては再建させるやり手の会社ですが、軽井沢の星野温泉では自然保護のNPOを作り、おおぜい専門家を雇って軽井沢の自然保護や啓蒙普及に貢献しています)、ガイドの方が「野鳥の寿命はだいたい数年です」と述べておりました。ついでにいうと、発信器を付けたカエルは2年だったとか。最後はフクロウに食べられたそうです。それを、鳴き声に特徴のある「ホッケッキョ、キュイ!」くんのおかげで実感できました。

それから、「ホー、ホケキョ」というのは「法華経」という語と結びついて、説法なんかの話題にされてきたという歴史的経緯があるようです。それで、「ホー、ホケキョ」という鳴き方がベストという認識があります。ところが図鑑などを見ますと、どうもウグイスの鳴き方には方言があるらしい。そして個体差も大きいように思います。少し散歩して別のウグイスの声を聞くと、また鳴き方が違っていたりします。同じ個体でも時期によって微妙に違ってくるらしく、「ホッケッキョ、キュイ!」くんは3月後半の鳴き始めの頃なんかやたらヘタクソで、「ホッケ、キュ!」とか変な鳴き勝たしているうちに段々「ホッケッキョ、キュイ!」になっていきました。

などと思っていたら、今度はツバメが帰ってきたようで、これはなにやらぐちゅぐちゅ言ってます。ご近所の玄関に巣をかけているようです。これも去年と一緒。この辺はいつも静かですが、連休中はさらに静かです。

テーマ:茨城県 - ジャンル:地域情報

オトナノスナバ | 10:30:52 | Trackback(1) | Comments(6)
「させていただく」の濫用にもの申す。
8日ぶりに更新いたします。

さて今回私がもの申したいのは「させていただく」という語について。

早い話が、

「「させていただく」を連発する人はキモイ」

ということです。

先週、統一地方選と同時に参議院の補選がありました。福島と沖縄。
自民・民主の1勝1敗だとか、いやもともと民主の2議席だったところだから民主の惨敗だとか、まあ評価はいろいろあります。それはどっちでも構いません。そんなに違うようにも思えないし。

私が気になったのは、沖縄の方の候補の島尻さんが当選を確定したときにNHKのインタビューで言っていた一言です。

「○○の事に関しては△△のようにお訴えさせていただいた」

?!

「お訴えさせていただいた」?!


なんじゃその気色悪い言葉遣いは?!とびっくりしてしまったのであります。

なぜ候補者は「お訴えさせていただ」くのか。
たぶんこれ謙譲表現なんでしょう。だとしたら、

「○○の事に関しては△△のように申し上げた」

あるいは

「申し上げて参りました」

でいいんじゃないでしょうか。

「大辞泉」には、「させていただく」の意味として「相手に許しを請うことによって、ある動作を遠慮しながら行う意を表す。」とあります。だとしたら、この言葉は以前このブログで提案した謙譲語の考え方、

「自分が一段低いところへ降りる」
=「自分の言動を謙譲表現にする」

そのものではないでしょうか。だとしたらいちばん適切かつ単純な謙譲語は「申し上げる」だと思います。ほら、高校の古文では「謙譲語がでたら「〜申し上げる」と訳す」という鉄則がありましたでしょ。

それか、「いたします」。たとえば「来週はお休みさせて頂きます」みたいな、動作をあらわす「させていただく」は「お休みいたします」でいいんじゃないかと。もっとも、「申し上げる」の意味で使われる「させていただく」よりは「いたします」の意味の「させていただく」はそんなに気色悪くはないような気がしますが。


そしてこのインタビューを聞きながら私が思ったことは、「ああ政治家ってのはつくづくへりくだることができない種族なのだなあ」ということ。謙譲語が身に付いていないのは誰かに対して謙譲の意を示す経験が足りないのでしょう。それに、「させていただく」という言葉が本当にその人の謙譲を表す言葉であるかどうか、私はかなり怪しく思っています。なんとなく「させて」の部分が相手に対する使役か、自分に対する尊敬語みたいに聞こえるんですよね。なんとなくですが。それに、政治家って選挙の時だけへりくだるんですよね。土下座したりして。だから、この言葉も慇懃無礼に聞こえるのでしょう。


島尻さんおひとりに責を負わせては気の毒ですから、安部晋三首相にお出ましを願うと、彼も大好きなんですね、この「させていただく」という言葉。「○○については、しっかりと、このことを、国民の皆様に対してお訴えさせていただく」とよく言ってます。
どうも、安倍首相やその同世代の政治家の人たちは頻繁に「させていただく」という語を使うようです(ほんとうに「させていただ」いているかは不明)。「まあバカっ丁寧な感じだし、こう言っておけばまちがいなかろう」という感じなのでしょう。

ちなみに最近の政治家は「しっかりと」という言葉も好きみたいです。上記のような表現は「俺の言うことにちゃんと従え」というのが正しい口語訳のようにも思えます。


あまりにまわりくどい敬語は敬意そのものを疑わせます。
シンプルに使うことと、その言葉にふさわしい態度を取ることが、素敵な敬語ライフにつながると、この場を借りてお訴えさせていただく、じゃなかった申し上げます。

コクゴ | 02:09:30 | Trackback(0) | Comments(10)