This Archive : 2007年03月

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2007.03.28 *Wed

菅原翠鳳書展~91歳の生きる証し

牛久在住、91歳の書家・菅原翠鳳さんの個展が開かれています。

菅原翠鳳書展~91歳の生きる証し

日時:2007年3月27日(火)~4月1日(日)10:00~17:30(最終日16:00まで)
場所:ギャラリー牛久http://www.gallery-ushiku.com/
   牛久市南2-7-60(029-871-4649)※駐車場あり

菅原さんの書



菅原さんは妻の患者さんだった関係で知り合いになりました。
少年時代から書の道に打ち込んできた方ですが、卒寿を迎えた昨年、はじめて個展を開きました。90歳の現役書家の個展と言うことで近隣で評判になり、書道の先生方がお手本に購入していったそうです。私は書の鑑賞眼などもとよりありませんが、90歳の方らしい、肩の力の抜けた、風のような軽やかな雰囲気があって素敵な書です。

私たちは母が茶道をやっている関係で、風炉先を飾る書をお願いして書いてもらいました。書は色紙に書いて頂き、妻の父が書を交換できる風炉先を製作、で、これは私の姪(3歳)がお茶のまねごとをしている写真です。この写真を菅原さんはたいへんによろこんでくれました。
風炉先


会場に行けば菅原さんに会えると思います。
91歳の生きる証しを是非ご覧下さい。
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2007.03.25 *Sun

「つくば駅・駅前広場再整備計画(案)」に関する意見募集中!

黒茶さん情報です。

「つくば駅・駅前広場再整備計画(案)」に関して、つくば市都市整備課が広く意見を募集しています。

http://cms.city.tsukuba.ibaraki.jp/070100/modules/wordpress/index.php?p=37

期限は4月13日(金)で、市ホームページ内メール送信フォームからも投稿できるようです(よく確認してない)。

なんか思いついたら出してみようかな。
そうだな、「つくばコンサート」実行委員としてはノバホールへのアクセスと道案内表示の充実を訴えたいな。
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2007.03.24 *Sat

1年経ちました。

近くの空き地も小さな野の花で色づいてきました。
flower.jpg




先ほど気づいたのですが、このダイコクブログ。が今日で1歳のお誕生日を迎えました。

…気づいてよかった。

とりあえずは昨年ブログを立ち上げたきっかけであった「常磐線都区内・りんかいフリーきっぷ不導入問題」がうれしい導入になったことを最大の成果に、ブログを通じてできた多くの新たな友人たちのお考えに接することができたこと、遠方に住む旧知の方々と意見を交わすことができたことが大きな喜びでありました。

その一方、ネットに入り浸る時間がさらに増えたという、これは反省点ですね。

たぶんこれからは少し更新のテンポが遅くなるかと思いますが、「なりゆきまかせ」のコンセプト通り、興味のおもむくまま適当なことをわーわー言っていきたいと思っております。アダージョかつカプリチオーソに。

お立ち寄りのみなさまに感謝、です。
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2007.03.17 *Sat

リハビリ日数制限「緩和」の嘘

48万人署名が求めたのはリハビリ日数制限の「撤廃」です。小手先の「緩和」ではありません。

「回復の見込みあり」とされ、日数制限の緩和措置を受けた場合でも、日数制限を超えると病院の受け取る診療報酬が減るようです。儲からない患者として病院に忌避される可能性があります。(ここまで前回の記事)

と思っていたら、そのことを検討したブログ記事を見つけました。

PT-OT.netより
http://www.pt-ot.net/2007/03/post_90.html

早い話が、日数制限に対する「緩和」の見返りに、病院がリハビリを続けたくなくなるよう、病院の得る収入がへるようになっている、という指摘です。厚生労働省は、自らが批判の矢面に立たぬよう、病院に責任をなすりつけたと言っていいでしょう。今回の緊急改定で言われている「逓減制」とは、そういう意味です。

そもそも、介護保険への移管も地方行政へのなすりつけといえますね。
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2007.03.16 *Fri

多田富雄さんのご論文を読んでください。

私は48万人署名が求めたリハビリ日数制限の「撤廃」を求めます。

さてそんな時に私がひとりでも多くの人に読んで頂きたいと思っているのがこの問題に命懸けで戦っておられる多田富雄さんのご論文です。

○多田富雄「患者から見たリハビリテーション医学の理念」(「現代思想」2006.11)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~polio/archive/Re-habilis.pdf

「リハビリ」という言葉の意味はなにかという指摘から始まって、日数制限の乱暴さ、学会の問題と、読み応えのある(しかも非常に読みやすい)論文です。青土社のご好意により、pdfファイルが無償配布されています。

昨日、私はどこかに、鶴見和子さんのことを記した記憶があります。鶴見和子さんこそ、厚生労働省の固執する「回復の見込み」がないとして現状維持のためのリハビリを打ち切られ、無情にも殺された犠牲者のおひとりでした。


--以下多田論文より

犠牲者の第一号になったのが、不幸にも社会学者の鶴見和子さんであった。例にあげるのも痛ましくてはばかられるが、十一年前に脳出血 で倒れられてからも、リハビリによって、自立して精力的に文筆活動をしていたが、今年(キンキン注:2006年)になってリハビリ 打ち切りが宣告された。回数が減らされた後、間もなく起き上がれなくなり、七月三〇日に亡くなった。その前に彼女が詠んだ歌に、

政人(まつりごとびと) いざ言(こと)とわん
老人(おいびと)われ 生きぬく道のありやなしやと

寝たきりの 予兆なるかな
ベッドより 起き上がることの できずなりたり

直接の死因は癌であっても、リハビリ打ち切りが死を早めたのは確かである。小泉さんがこの碩学を殺したと、私は思っている。病床で書いた「老人リハビリテーションの意味」というエッセイには、維持期のリハビリがどんなに生きるために必要かが、切々と語られている。そして、今回の改定は、老人に対する死刑宣告だと、いつになく激しい語調で糾弾している(藤原書店、『環』二六号)。リハビリの「専門家」といわれた人はこの文を読んで欲しい。あなたの専門家意識が打ち砕かれることだろう。


--以下ブログ本文

以前私が厚生労働省を「緩慢なる殺人者」と呼んだ理由がおわかりいただけると思います。
http://daikokukinkin.blog59.fc2.com/blog-entry-85.html

今回の自称「緩和」策に於いても、日数制限を超える保険診療には「回復の見込み」が要求されています。鶴見さんのように、現状を維持するだけでもリハビリが必要な場合は、この規定に引っかかりません。鶴見さんのようなケースは今回の「緩和」の相手にされていないのです。

リンク先の「五里夢中於札幌菊水」で脳外科見習いさんが引用してくださいました。だから後追いなんですが、ひとりでも多くの人にこの論文を読んで頂きたいので、私も引用しました。斬れば血の出るような名論文だと思います。

また、多田さんに関連して3月10日のシンポジウムに関する記事をみつけました。

http://www.janjan.jp/government/0703/0703130634/1.php

この記事についてはまた別の項目を建てたいと思います。


なんどでも飽きずに言い添えておきます。

今回の厚生労働省=大手新聞による情報操作・世論誘導は悪質なプロパガンダです。最悪の状態から半歩だけ脱したら、元の状態には遠く及ばなくても救われたような気がしてしまう、そんな人間心理を逆手に取った、悪質なプロパガンダです。48万人署名が求めたのはリハビリ日数制限の「撤廃」です。小手先の「緩和」ではありません。

追記:「回復の見込みあり」とされ、日数制限の緩和措置を受けた場合でも、日数制限を超えると病院の受け取る診療報酬が減るようです。儲からない患者として病院に忌避される可能性があります。
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2007.03.14 *Wed

朝日の記事に関する疑念(リハビリ日数制限・打ち切り問題)

だんだん腹が立ってきまして寝付けず、起き出してきました。

なにが腹立たしいかというと、昨日取り上げたasahi.comの記事です。

「リハビリ日数制限、緩和へ 厚労省が不備認め、検討開始」
http://www.asahi.com/life/update/0312/001.html?ref=rss

他の記事にあげた全国保険医団体連合会HPの情報を勘案してみますと、まずは48万人署名の求めた「制度撤廃」ではなく「制度緩和」という大前提が厚生労働省にあり、制度維持派の学者を呼んで答弁をさせたように私には読めました。

そしてその結果を元に、記者クラブなどを通してもたれあいの構図にあるであろう大手新聞に「誤りを認め、緩和」という記事を書かせて世論を誘導しようとしているのではないか、という疑念が生じたからです。知ってか知らずか、この記事は国家による悪質な世論誘導のお先棒を大マスコミがかついだと言うことになりはしないか?というのが腹立ちの原因です。そしてこのやり方は、厚生労働省に限らず省庁がいままでよくやってきた手段ではなかったでしょうか。

現に、検索して読んで歩いた10ほどのブログの過半は、今回の記事を歓迎しています。実は私も昨日の記事を見かけた時点ではそんな印象を持ちました。

しかし、やはり「制限撤廃」でなければならないと考えます。

理由をもう一度書きます。

疾患別に日数や保険点数を分けるような考え方自体が間違っていると思います。それは、「リハビリテーション」の理念に反します。

この制度の根本的な問題点として、より大変な怪我や病気をなさっている方ほど日数制限に引っかかりやすい、という矛盾があります。この点だけでも「日数制限」そのものを撤廃するに十分だと考えます。

「回復の見込みがあること」が日数制限緩和の前提にされています。別記事に紹介した鶴見和子さんのように、継続的なリハビリによってかろうじて現状を維持している患者さんは、リハビリを打ち切られる可能性大です。それは、「働けない人間は死ね」といっているに等しいと私は思います。

「裁量を認めるから原則は外さない」という厚生労働省の態度はどこかおかしい。「ほとぼりが冷めたころに裁量の幅を狭める」といった手口も可能です。

なによりも肝心なことは、厚生労働省に昨年提出された48万筆もの署名が求めているものは「保険診療下で認められるリハビリテーション医療の最大180日までという期限(算定日数上限)を撤廃し、個々の患者の必要性に応じて、リハビリテーション医療を提供できるように条件を変更すること。」(署名用紙)ということです。「日数制限は大筋では妥当だった」という厚生労働省の見解はこれを無視するものにほかなりません。


コメント欄でDAIさんがおっしゃているように、リハビリの過程と結果は患者さんの回復後の人生そのものを大きく左右します。ひとりひとりの人格がよりよき生を営むための回復術、それが「リハビリテーション」という言葉の意味だと思います。それを単純化された「病名」で一律視することは、リハビリテーションの理念を破壊する行為であると考えます。


クラシードブログで、道免さんは次のように見解を発表しています。
http://blog.goo.ne.jp/craseedblog/e/d41337154fe1c2afacf4f377d49703a5
--以下引用

問題は『改善の見込みがあって医師が特に必要と認めた場合』などのように、あれだけ矛盾が噴出しても、『改善の見込み』という文言に固執していることです。(中略)

1)「改善が期待できる場合」という文言に固執している限り、論理矛盾は解消せず、新たな混乱を招くだけ。
2)除外疾患が増えたことは悪くはないが、そもそも疾患別の考え方が間違っているため、線維筋痛症やCRPSなど、除外規定から漏れる疾患についての不安がつきまとう。除外疾患を設けるなら、『リハビリ医療が必要な全ての疾患』とすべき。
3)改善の見込みがないが、中止すれば必ず悪化する脳卒中等は、以前として打ち切りの対象となる。
4)政治的配慮で圧力を分断し、患者団体を切り崩すだけの緩和措置なのではないか?
5)もともと論理矛盾でつぎはぎもきかなくなっているのだから、「医学的に医師が必要と認め、患者が希望する場合」というリハビリ医療の本来の姿に「適応はリハビリ医療の必要性を考慮して適切に」という付記をつけるだけで良い。
6)日数制限も疾患別リハビリも全面撤回すべきだ。


--以下ダイコクブログ本文

もうじき参議院選もあります。
先日のシンポジウムに参加したのは民主党・共産党・社民党の各議員さんでした。各党、マニフェストを掲げて戦うことになるのでしょうが、どうか「リハビリ日数制限の緩和」ではなく「撤廃」をマニフェストに掲げて頂きたいです。
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2007.03.14 *Wed

3月10日シンポジウムの詳細/3月12日中医協検証部会の概要

去る3月10日に開催された「これからのリハビリを考える市民の集い」の主催団体の一つである「全国保険医団体連合会」のHPに、当日の模様がレポートされています。当日の模様を収めたビデオ映像もDLできますので、ぜひご覧ください。

http://hodanren.doc-net.or.jp/news/unndou-news/070313riha-sinnpo.html


「義経伝説」にシンポジウムのレポート記事ありました。

http://www.st.rim.or.jp/%7Esuccess/tada_repo.html

http://www.st.rim.or.jp/%7Esuccess/tadatomio2_ye.html

医療情報CBニュース。
https://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=6964

また、同HPに、3月12日に開かれた中医協検証部会の概要も掲載されています。これを読んでますと、昨年の署名で48万人が求めた「日数制限の撤廃」はそもそも議論の俎上に載せられていないように読めます。

http://hodanren.doc-net.or.jp/iryoukankei/tyuuikyou/070312.html


リンク先をぜひぜひご一読ください。

コメント・感想はまたいずれ。
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2007.03.14 *Wed

全国保険医団体連合会の声明

全国保険医団体連合会HP上に、声明が発表されていましたので転載いたします。ダイコクブログ。としては全面的に同意いたします。

--以下転載

http://hodanren.doc-net.or.jp/news/teigen/070313riha-dannwa.html

内閣総理大臣  安倍 晋三 殿
厚生労働大臣  柳澤 伯夫 殿
中央社会保険医療協議会委員 殿

中医協調査結果を踏まえ、一切の条件をつけず、リハビリ日数制限の撤廃を!

                      2007年3月13日
                      全国保険医団体連合会
                      会長 住江 憲勇

 昨日3月12日に開催された中医協「検証部会」において、リハビリテーション日数制限の影響を検証する調査が報告され、(1)リハが終了した時点で「身体機能の改善の見込みがある」患者がいる、(2)状態維持のためにリハの継続が必要だが、介護保険の対象外の患者がいることなどがわかったことから、「緊急に対応する必要がある」として、検証部会として調査とは切り離して、中医協総会に報告し議論を求めることを確認。この結果を踏まえて、急遽3月14日に中医協総会を開催し、リハビリ日数制限を緩和する予定であると報道されている。

 検証部会アンケートについては、設計・内容、スケジュールともにお粗末で、多くの問題があることを本会として2月27日に指摘したところであり、アンケート結果の全資料も公開されておらず、リハビリ日数制限後に自費で継続している人数の把握もされていない。

しかし、こうした不十分なアンケートであっても、緊急に対応が必要であるとの指摘がされたことは、医療の現場でリハビリテーションが受けられず、機能を改善、維持できない人々が多く存在しているためであり、検証部会委員各位の見識を評価する。

 しかし、指摘したように、今回のアンケート結果で判明したのは、氷山の一角であって、予測される問題を解決するためには、リハビリテーションの日数制限の撤廃しかありえない。緩和では、切り捨てる人数が少なくはなるが、なくなりはしない。そもそも改定にあたって、厚生労働省が「リハビリテーションが必要な患者は継続してリハビリテーションが受けられる」と説明しながら、実際には大量のリハビリ難民が発生したことを忘れてはならない。昨日発表された調査よりも、実際には多くの患者さんが必要なリハビリテーションを受けられず、状態を悪化させているのである。

以上のことから、当会では、3月14日の中医協総会において、今回の問題の解決のために、まず、リハビリテーションの日数制限の撤廃を決定するよう、強く求めるものである。

なお、厚生労働省では、財政中立を前提に検討を行い、リハビリ日数制限の緩和と引き換えに、リハビリテーションの点数の引き下げ等を行うといわれているが、そもそも厚生労働省は、前述したように「リハビリテーションの日数制限によって、必要なリハビリテーションは制限されない」と繰り返し主張していたのであり、2006年改定は、必要なリハビリテーションは制限されないことを前提とした改定であったはずである。したがって、リハビリテーションの日数制限を撤廃することによって、2006年改定財源に影響があることは、厚生労働省のこれまでの説明上、ありえないのである。

仮に厚生労働省が「財政影響がある」と主張するのであれば、緊急に閣議決定を行ってでも、財源を確保し、点数を引き下げることなく、日数制限を撤回すべきである。

以上
文字色文字色
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2007.03.12 *Mon

リハビリ日数制限、緩和へ 厚労省が不備認め、検討開始

asahi.comにおいて次の報道がありましたのでご報告。
NHK総合の7時のニュースでも報道がありました。

--以下引用

「リハビリ日数制限、緩和へ 厚労省が不備認め、検討開始」
http://www.asahi.com/life/update/0312/001.html?ref=rss

007年03月12日17時30分

 病気や事故で損なわれた体の機能回復を目指すリハビリテーションの医療保険適用が原則として180日までに制限された問題で、心筋梗塞(こうそく)や狭心症、関節炎など特定の疾患の患者の1割以上が、医師が「まだ改善の見込みがある」と判断しているのにリハビリを打ち切られていることが12日、厚生労働省の実態調査で明らかになった。同省は昨年4月の制度改正の不備を認め、日数制限の対象外となる疾患の範囲を広げるなど、見直しの検討に入った。

 リハビリについて厚労省は昨年4月、脳卒中などが発症した直後の急性期や回復期は、医療保険で従来よりも集中的なリハビリが行えるように診療報酬を改定。一方で、失語症など一部の疾患を除いては医療保険でリハビリを行える日数に上限を設け、その後、機能を維持するためのリハビリは、介護保険で行うことにした。

 しかし、医師や患者からは「一人ひとりの回復の可能性の違いを考慮していない」などの批判が続出しており、厚労省も制度改正の影響を検証する調査を実施した。2822の医療機関を対象とし、855施設から回答を得た。

 全体では、8~9割の患者が日数の上限前に効果が出てリハビリを終えていたか、日数制限の対象外となる疾患だったために医師が十分と判断するまでリハビリが続けられていた。

 しかし心筋梗塞や狭心症では、「改善の見込みがある」と診断されていたのに日数制限のためリハビリを打ち切られた患者が109人中12人(11%)おり、関節の痛みや炎症では235人中32人(14%)に達した。脳卒中など脳血管系の疾患では319人中7人(2.2%)だった。

 医療保険のリハビリ終了後は65%の患者が自宅で過ごすとしていたが、医師から介護保険のサービスを紹介された98人のうち46人(47%)は実際にはリハビリを継続する予定がなく、専門スタッフ不足などの課題を抱える介護保険のリハビリに、スムーズに移行できていない実態も浮き彫りとなった。骨折や関節系の疾患では、機能維持のリハビリが必要なのに40歳未満で介護保険が利用できない人も2%いた。

 調査結果は12日午後の中央社会保険医療協議会(中医協)で公表する。厚労省は「日数制限は大筋では妥当だった」としながらも、心臓病などを日数制限の対象から外したり、リハビリの継続について医師の裁量権を強めたりすることを検討。医療のリハビリが必要なのに打ち切られてしまう患者を救済する方針だ。


--以下本文


ようやくリハビリ期の患者さんの置かれた実態が政府の認識するところとなったことを、まずは喜びたいと思います。

しかしながら、あいかわらず「日数制限は大筋では妥当だった」というような(いかにも官僚的な)強弁も見られ、微妙な感じがします。上記の記事に、記者さんの希望的観測が交じっているような気もします。

この報道、基本的には、調査の結果がまとまったにすぎないわけです。私の読みでは、本文中に厚生労働省が「不備を認め」たようには感じられません。めったなことでは誤りを認めない厚生労働省のこと、これからの見直し作業の中で逆転したり、骨抜きにしてゆくなど改悪の可能性があります。

むしろ、実態調査の結果が出たこれからこそが、リハビリ日数制限問題に関する注意と議論が必要な時期である、と声を大にして訴えたいと思います。


記者さんの感想が混じっているかもしれない部分、個人的に気になるのは、最後のまとめにある「心臓病などを日数制限の対象から外したり」の部分。

たしかにこうすればリハビリ難民の絶対数は減るとは思いますが、日数制限の対象を定め、あるいは適用除外を設けるかぎり、どうしてもその狭いすきまから落ちてしまう人ができるのではないかと心配いたします。どんなに割合は低くても、生命の維持に関する問題において、救済の対象から洩れ落ちてしまう人がいてはならないと私は考えます。

さらにいえば、リハビリは「疾患に対する治療」ではなく、「疾患によって起きた障害」に対して行われるものです。つまり、同じ病気でも人によって症状や障害の出方はさまざまだし、一方、いくつもの病気を同時に抱えているために障害が起きている人もいます。だから、疾患別に日数や保険点数を分けるような考え方自体が間違っていると思います。それは、「リハビリテーション」の理念に反します。(ここんとこ妻談)


一方、「リハビリの継続について医師の裁量権を強めたりする」ことは、その患者さんをいちばん間近に診ている専門家の判断が重視されることになるわけで、一見よいアイデアのように見えます。しかし、いま現状で行われている除外規定の適用において、病院によってだいぶ差があるという実態があります。自分に適した病院やお医者さんを選ぶのは患者さんの権利ですが、急性期の患者さんがお医者さんを選ぶということは不可能ですから、かつぎ込まれた病院次第でリハビリの日数が違うというのは困ります。

「裁量を認めるから原則は外さない」という厚生労働省の態度はどこかおかしい。「ほとぼりが冷めたころに裁量の幅を狭める」といった手口も可能です。

やはり、リハビリの日数制限は撤廃することが必要と考えます。

(おしまいの部分を書き直しました)

なによりも肝心なことは、厚生労働省に昨年提出された48万筆もの署名が求めているものは「保険診療下で認められるリハビリテーション医療の最大180日までという期限(算定日数上限)を撤廃し、個々の患者の必要性に応じて、リハビリテーション医療を提供できるように条件を変更すること。」(署名用紙)ということです。「日数制限は大筋では妥当だった」という厚生労働省の見解はこれを無視するものにほかなりません。

(さらに書き足しました)
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2007.03.11 *Sun

九州沖縄金曜レポート

結局、所用が重なってしまい、東京にいたにもかかわらず市民シンポジウム「これからのリハビリを考える市民の集い」に参加できなかったキンキンです。微妙に後ろめたいです。

3月9日、NHK福岡放送局の番組「九州沖縄金曜レポート」で次の番組があったとのタレコミ情報(笑)を某氏よりいただきました。感謝です。
http://www.nhk.or.jp/fukuoka/program/report.html

--以下転載

「リハビリを続けたい~検証・日数制限の波紋~」

昨年4月、厚生労働省の制度改定により、これまで無期限で受けることができたリハビリに疾患ごとの期限が設けられた。膨らみつづける医療費の抑制を図るのが国の狙いだ。これを受け、短期間で集中的にリハビリを行うプログラムに切り換え、成果を上げる医療機関も現れてきた。一方で、リハビリを打ち切られ“リハビリ難民”になる人が発生するなど、医療弱者への影響も大きい。制度改定から約1年。現状と課題を追う。

--以下ブログ本文に戻る

クラシードブログ
http://blog.goo.ne.jp/craseedblog/e/86d590a044f18da98d332eda99e94321

では上記の引用に対して

「マスとしてみればそうかもしれませんが、個々に見れば、『短期間で集中的にリハビリを行うプログラム』を受けることによって、必ずしもその後のリハビリが不要になるわけではない、という事実は伝えて頂きたいと思います。あまりにも早期の集中的リハビリが生命に危険な場合も少なくありません。」

という感想を述べておられますが、タレコミ情報をくださった某氏によれば、

「介護保険」→若者のリハビリ患者さんを取り上げて、矛盾を突いています。他の患者さんも「あんた(打ち切りを決めた人)も(患者に)なったら打ち切るのか」みたいな叫び。(中略)後半の、ある施設の「新しい取組み」も課題があると伝えています。

とのこと。ご連絡大感謝です。

再放送のお知らせ
本日(3月11日)日曜 午前8時~8時25分


全国放送キボンヌです。youtubeでも漁ってみようかな…
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2007.03.06 *Tue

リハビリ日数制限に関する意見書

昨年11月のことになりますが、リハビリ日数制限(リハビリ打ち切り・リハビリ難民)問題に関して、重要な提言があったことを私うかつにも知らずにおりました。

社団法人日本リハビリテーション医学会(理事長:江藤文夫)より柳沢伯夫厚生労働大臣宛に「平成18年診療報酬改定におけるリハビリテーション料に関する意見書」が提出されています。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jarm/gakkai/info061124.htm

--以下内容

平成18年4月1日から診療報酬の改定が行われたところですが、本医学会の評議員や専門医を中心に実施した調査の結果などから、今回のリハビリテーション診療報酬体系の改定の内容には、早急の見直しが必要であるとの結論に至りました。そこで、去る11月21日、以下の要望書を厚生労働大臣宛に提出いたしました。

平成18年度社会保険診療報酬改定において、「リハビリテーション体系の抜本的な見直し」が行われ、発症後早期の算定単位数上限の緩和、摂食機能療法の充実、訪問リハビリテーションの充実など、本医学会が要望しておりました諸項目につき一定のご理解が得られましたことを喜ばしく思っております。

しかしながら、全人的視点に立ったアプローチが求められるリハビリテーション医療の観点から、今回の改定には以下の見直しが必要と考えております。リハビリテーション医療の一層の充実・発展のために、ご検討くださいますようお願い申し上げます。

意見項目

1:疾患別リハビリテーション診療報酬体系のなかに、「総合リハビリテーション施設」を取り入れることが必要です。

2:算定日数の制限は、問題症例を生み出す恐れがあり、見直しが必要です。

3:代替医療者の参入緩和は、国民が専門職による質の高いリハビリテーションを受ける機会を減じる恐れがあり、慎重な対応が必要です。

4:理学療法・作業療法・言語聴覚療法の削除は、専門性に係わる重要な課題であり、見直しが必要です。

(中略)

2 算定日数制限は問題症例を生み出す恐れがあり、見直しが必要です。

算定日数制限を疾患別に一律に定めることは主治医の個別診断に基づく判断を制限し、問題症例を生み出すことが危惧されます(添付資料4)。算定日数の上限を超えてもリハビリテーション医療が必要な状態は多々あり、個別性が尊重されるシステムが必要と考えます。

算定日数上限以降をゼロにするのではなく、実施頻度をきめ細かく規定するなどにより、現実に即したシステム作りが可能になると思われます。

特に外来例において、リハビリテーションの継続が可能なシステムを保障することは入院期間の短縮につながるだけでなく、糖尿病や高血圧に対する服薬管理などと同様に、利用者の地域生活を支援する上で不可欠と考えます。

介護保険制度におけるリハビリテーションの供給体制が不十分な現状で、医療保険における算定日数上限を設定することは、維持されるべき身体機能を低下させ、医療費の増大を招くとともに、国民の健康・福祉の向上という理念にそぐわないと考えます。

(中略)

(添付資料4)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jarm/gakkai/061124Ref4.htm

算定日数制限を疾患別に一律に決めることの問題点

(1)必要な算定日数に関しては、疾患群ではなく個々の患者においてバリエーションが大きいので、算定日数制限の除外対象患者以外の患者においても、算定日数制限以上の日数が必要な場合にしばしば遭遇する。

(2)算定日数で収まらないことが予想される脊髄損傷などの疾患は、入院適応なしと判断してしまう場合がおこってしまう。

(3)介護保険対象でない年齢および疾患のために、どうしても医療保険で維持的なリハビリテーション治療を行わなければ廃用性の障害が出現する患者がいる。

(4)算定日数制限の除外対象患者になると、制度上は以前よりも診療報酬算定が行いやすくなり、不必要なリハビリテーション治療が場合によって行われてしまう可能性がある。

(5)開業している代替医療者に医師の同意書に基づく療養費を日数制限無く認めていることと整合性が取れないこと。

(6)十分に機能的なアウトカムが得られていない時点で、健康保険での診療の取り決めにおける算定日数制限の日となったことの理由で、治療を終了することを患者に説得することは難しい。

(7)維持期に利用することが前提となっている介護保険での通所リハビリテーションの個別患者における機能訓練の質が、現在の日本では必ずしも高くない。また、通所リハビリテーション自体の運用が個別の機能訓練を適切に行うことを目的としていない場合も多い。

(8)治療を継続することにより改善の得られる場合だけでなく、障害の状態の維持や進行の遅延が可能と医学的に判断される場合にもリハビリテーション医療の適応となると考えられる。



--以下私見

これまで言いたいことを書き連ねてきて、これほど重要な「意見書」が提出されていることを知らずにいた不明を、まずは恥じます。リハビリの現場でもあまり知られていないようではありますが。。。

まずは、厚生労働省に、この意見書に真摯に耳を傾け、早急に日数制限を撤廃するよう要求いたします。

この問題に関して学会は非常に後ろ向きであるような印象を私は持っていました。昨年の署名活動に際しても関係学会は発起人に名を連ねたり、表だっての賛意は示していなかったと理解しています。公害病や薬害のような、産官学の癒着構造があるのではないかと私は勘ぐっておりました。実際、いろんな話を小耳に挟んだりもしました。

しかしながら、こういった意見書が出されることによって、リハビリテーション医の学会が公式に反対の意思を表示していることは特筆すべきことだと思います。

この「意見書」とくに(添付書類4)はリハビリ日数制限の何が問題であるのか、わかりやすくまとめられていると思います。ぜひぜひ、ご一読ください。
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2007.03.01 *Thu

リハビリ日数制限を考えるシンポジウムとHP

数日前の「河北新報」の記事以来、ネット上ではリハビリ日数制限問題(リハビリ難民問題)に関する情報や議論が上がっているように思います。


そんな本日、クラシードブログ
http://blog.goo.ne.jp/craseedblog/
に久々の更新がありまして、新しい動きを知りましたのでご報告申し上げます。


--以下引用

http://www.ahk.gr.jp/rehabili/oshirase.html
○市民シンポジウム
 「これからのリハビリを考える市民の集い」
      リハビリ診療報酬改定を考える会・全国保険医団体連合会 共催 
市民シンポジウム「これからのリハビリを考える市民の集い」

これからのリハビリがどうなっていくのかについて考える機会を設けました

日    時 :2007年3月10日(土)  14~16時
会    場 :東京・両国・KFCホール 3F 地図
シンポジスト :各関係団体(国会議員 患者団体 医療団体等要請中)
入  場  料 :無料(定員:360名)
問  合  せ :全国保険医団体連合会
        リハビリシンポ担当 Tel:03-3375-5121
※会場の都合がございますので参加ご希望の方は必ずお問合せください

--以下本文にもどる


それから、
青森保険医協会HP
http://www.ahk.gr.jp/
に開設されている

「リハビリ日数制限を考えるページ」
http://www.ahk.gr.jp/rehabili/
を併せてご紹介いたします。

このHPには、上記のシンポジウムの賛同者として、多くの団体・個人の方々のメッセージが掲載されています。
http://www.ahk.gr.jp/rehabili/mes01.html

日本患者同盟(会長・小林義雄)・スモンの会 全国連絡協議会・労働者住民医療機関連絡会議(議長・斎藤竜太)・社団法人日本リュウマチ友の会・聖心会阪本病院・愛知県医師会・香川県労連(議長・酒井光雄)・香川県患者自治会連合会・松江市医師会・島根県透析会・蟹瀬誠一(ジャーナリスト)・浅田彰(京都大学経済研究所助教授)・志茂田景樹(作家)・吉田ルイ子(ジャーナリスト)・大林宣彦(映画作家)・坂上二郎(タレント)

ぜひご一読ください。

以上取り急ぎ。なんだか尻馬に乗っかっているようで気が引けますが、こういうことはひとりでも多くの人に知ってもらうことが大事だと思うのでご紹介いたします。シンポジウム、時間の都合がつけば行きたいと思ってます。


~~当ブログ内のリハビリ問題カテゴリもご参照ください~~
http://daikokukinkin.blog59.fc2.com/blog-category-13.html
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オンガク。
ケンケンガクガク。
↑意図的な誤用(嘘w)

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