投稿日:2007-01-21 Sun
昨日(1月20日)、コンチェルト・コペンハーゲンつくば公演がありました。以下ご報告。
私が会場に到着したのは13時前くらい。つくバス(つくば市内循環バス)に乗って、つくば西武1Fの翆芳楼で昼食を採ってからの来場になりました。そのころにはすでにコンチェルト・コペンハーゲンのメンバーも到着していましたが、彼らはつくばエクスプレスに乗ってやってきたのだそうです。メンバー10名+音楽事務所関係数名ということで、バスをチャーターするよりははるかに安いですね。
しばらくリハーサルを見ておりましたが、彼らのリハーサルは完全にチェンバロ奏者のモルテンセンがリードしてゆきます。議論をして細部を詰めていく、というのではなく、音楽監督でもあるモルテンセンのやりたい演奏があり、それを歌ったり身振り手振りでどんどん伝えていき、メンバーの演奏を作っていくという感じ。「テンション高いな〜」という感じ。演奏をご覧になった方ならば、彼の演奏兼指揮のアクションの大きさに驚かれたと思いますが、リハーサル時はあの3割り増しだったと思っていただければ。
私は1時半より当日券売り場に座りましたが、彼らは2時ごろまでリハーサルをやり、その後食事に出かけていきました。モルテンセンも奥さん?と腕を組んで出てゆきました。
演奏曲目は全部J・S・バッハで以下の通り。
チェンバロ協奏曲第3番
2台のヴァイオリンのための協奏曲
シャコンヌ(モルテンセン編のチェンバロ独奏)
チェンバロ協奏曲第1番
アンコール:
チェンバロ協奏曲第3番の第3楽章
私が好きなチェンバロ協奏曲第3番が私の好みのテンポであったこと、モルテンセンを中心としたメンバーの意思の疎通(モルテンセンの頭を振り、中腰になって身振りや表情で曲想を伝えていく指揮やアイコンタクトをまずコンマスとチェロが受け止め、即座に他のメンバーに反映していく)が見事でした。その反応の機敏さは演奏のしなやかさに通じており、グルーブ感があった演奏でした。
アンコールは一曲目と同じ曲だったのですが、これはさらに乗りと勢い!という感じで、モルテンセンが弾き間違ってメンバーも苦笑しながらもさらにひとつのかたまりとしてのうねりを作っておりました。こういうところは一流の証で、なかなか真似できるもんじゃないなあと思いました。
会場には300人超のお客さん、当日券も30枚くらい売れました。つくばコンサートの古楽ないしはバロックとしてはまあまあの部類でしょうか。そりゃあ、もっとお客さんが入ってくれればそれに越したことはないんですが、今回のお客さんはよく音楽をご存じの感じというか、演奏中にほとんど咳払いが聞こえず、演奏後の沈黙の瞬間を楽しんでいるようでした。以前、オーボエ奏者の古部賢一さんにうかがったのですが、そういうのって舞台の上からよく分かるんだそうです。聴衆の聞き入っている気配に演奏も乗ってくるということで、こういう一体感はコンサート会場に足を運んだ人でないと味わえないものです。
終演後は10名全員でサイン会。なぜかサインに漢字の「光」という字を大書するメンバーがいて面白かったです。いささか残念だったのがHMVの持ってきたCDで、HMVのウェブサイトの値付けからするとかなり高くなっておりました。2720円で彼らの「バッハ:チェンバロ協奏曲集」の第1集と第2集を売っていたのですが、第1集はともかく、第2集はウェブサイトより1000円高かったことはちょっとどんなもんかいな、と思いました。私は第1集を購入しましたが、これはなかなかのCDだと思います。トン・コープマン/アムステルダム・バロック・オーケストラのCDがちょうど同じような曲目と演奏ですが、演奏のしなやかさ、練れた感じでコンチェルト・コペンハーゲン盤の方を推薦といえよう、です。
メンバーは17時41分のつくばエクスプレスで帰っていきました。11月のボストリッジに続いて最前列にサスペンダーのおじさんが座っておりましたが、彼の身を乗り出して楽しそうに聴いている姿が印象的でした。彼もつくばエクスプレスで帰っていったんだろうなあ。
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