投稿日:2006-12-26 Tue
前の記事で記したように、23日、有楽町の東京国際フォーラムでバレエを観てきました。レニングラード国立バレエ「くるみ割り人形」オーケストラ付。
実は私、元々バレエにはさほど関心がなく、どちらかというとオケに対する関心で行った部類です。
指揮者はアフロヘアー(天然なのだそうです)で注目の(?)アンドレイ・アニハーノフ。彼がオケピットの指揮台に収まると壁からぴょこんとアフロが飛び出しています。お茶目です。
このオケと指揮者はもう5年ちかく前、結城の公会堂に来たとき聴きに行ったことがあります。メインプログラムは「運命」だったが、これがなかなかに変態チックな演奏であったと記憶しています。ぬら〜っとしたスローテンポで冒頭の三連符を刻み、あるフレーズで突如節づけて歌い出したり、コーダに突如大爆裂と、ドイツ=オーストリア的流儀などおかまいなしの演奏で、とてもおもしろかったです。以前この話をヤフーメッセで快腸さんにしたら興味津々で、彼は先日、「運命」を聴きに相模大野まで行ったそうです。
今回の「くるみ割り人形」は上記のような特長が、彼らのどのような見識に支えられているかがちょっと分かったような気がしました。つまり、彼らは骨の髄までバレエ・オケなのだということ(オペラもやるけどね)。今回の「くるみ割り人形」も、手元にあるカラヤンやプレヴィンの演奏と比べてテンポが随分遅く、拍を取る間、音量バランスなどもだいぶちがいます。
しかしそれはおそらく、バレエという身体表現に根ざした生理だったのだという気がしました。ダンサーたちの身振りに実にピタリとはまってたもの。一人一人の技量を取り上げたら、日本オケの方が上手いのかもしれませんが、この表現を支える感覚は、いかにもたたき上げという気がします。
アニハーノフはようやく40代になったばかりの若手指揮者ですが、その間合いを表現するタクトがすばらしい。快腸さんがしびれるのも納得の統率力。ダンサーー指揮者ーオケというあうんの呼吸が素敵でした。
バレエの演出は(多分)極めてオーソドックスなものだったのだろうと思います(※)。夢まぼろしの世界。夢から覚めてしまう演出はなく、最後まで夢の世界のまま幕を迎えました。一流のファンタジーでした。素人目に見てもくるみ割り人形の役をやっていた背の低い人がむちゃくちゃ上手かった。クセになりそう。
かれらはいつまで「レニングラード」を名乗りつづけるのか、この点もアニハーノフのアフロ同様に要注目。ちなみにこの名称は日本だけで、サンクトペテルブルクでは「マールイ劇場」と呼ばれています。名前変えるとわからなくなってしまうからですね。旧レニングラードのオケを招聘している事務所はどこもスムースな改称に苦心しているようです。
(この記事はmixiに書いたもののリライトです)
(※)さきほどmixiで教えて頂いたのですが、実はかなり個性的な演出なのだとか。
う〜む、バレエの世界も奥が深い。また別のを観ねば(^_-)
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