投稿日:2006-06-19 Mon
村治佳織ギターリサイタル。「つくばコンサート」主催のコンサートです。
これはもともと、昨年11月26日に予定されていたもので、村治さんの手の故障のために一旦中止されました。中止時点ではすでに全席売り切れとなっていました。
平素、「つくばコンサート」では窓口でチケットを販売するとき購入者の方から連絡先をうかがっています。これは、チケットの紛失など当日のトラブルに対応するための措置でしたが、今回はこのリストを元に、チケット購入者全員に連絡を取りました。こうして一度ぜんぶ返金し、一度クリアにしてから病後の経過を見つつ、再度招聘の機会をうかがうという方式を採りました。あまり考えたくないことですが、故障の再発、という可能性もあることなので、結果的には、これでよかったんじゃないかと個人的には考えています。
というわけで、しきり直しの6月17日。
10時半ごろ会場へ行き、看板を表に出し、楽屋の飲食物を西武まで買い出しにでかけ、村治さんのお出迎えをし…、と時間は過ぎていきます。目が回るほど忙しい、という訳ではないのですが、なんやかやと気ぜわしいうちに開場時間が近づいてくるものです。
今回も5月中頃には全席売り切れだったので、どんどんお客さんが入ってきます。
いつもの「つくばコンサート」のお客さんとは、ちょっと客層が違うなあという印象。やや平均年齢が若く、20〜30代のご夫婦が多いという印象。やはりというか、男性の比率もやや高く、休憩時間に男性トイレに行列が付いていたのには驚きました。いつも女性トイレに行列が付くんですが。。。
ノバホールにははじめてきたという方も多く、席の位置でまごつく方がいらっしゃったようです。いつもより演奏中の雑音も多かったかな。携帯電話はマナーモードでもけっこう耳障りなものです。なにしろ、ギターのかそけき音色に耳を澄ませるので、耳の感度が高くなっているわけです。拍手も、最後の音が完全に消えるまで待ったほうがいいかな。
…なんてエラソウなw
曲目は以下の通り。
〈前半〉
バリオス:大聖堂
バッハ:シャコンヌ
ロドリーゴ:小麦畑にて
武満徹(編曲):「ギターのための12の歌」より
〜ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア/ヘイ・ジュード
バリオス:森に夢見る
〈後半〉
ドビュッシー/デ・ラ・マーサ(編曲):月の光
サティ/クレジャンス(編曲):グノシェンヌ第1番
吉松隆:水色スカラー 前奏曲/間奏曲A/ダンス/間奏曲B/ロンド
ドビュッシー/マーシャル(編曲):亜麻色の髪の乙女
クレンジャンス:2つの舟歌
ラヴェル/ディアンス(編曲):亡き王女のためのパヴァーヌ
ディアンス/サウダージ第3番
〈アンコール〉
ソル:魔笛の主題による変奏曲
このプログラムは演奏者サイドと実行委員会で話し合って決められたものです。
結果的には最新のアルバム「リュミエール」に収録された編曲ものが多くなりました。
個人的には、もっと本格的な曲が1〜2曲あってもよかったかなあと思いましたが、その反面、演奏者がいま一番弾きたいと思う曲をやってもらう、という意味ではよかったかもしれません。全体的に「癒し系」な曲目が多く、会場に何人かいらっしゃっていた妊婦さんにはよい胎教になったのではないでしょうか。ベビーシッターも10人くらいのお子さんをお預かりしたということなので、子育て疲れを癒していただけたのではないかと。
さて肝心の演奏ですが、今年前半のツアー最後の公演ということもあって、じっくり弾いていることは聴いていて感じ取れました。弾きこんできていますから、間の取り方や節回しがCDよりよく出てました。演奏会終了後にはサイン会に長蛇の列。人気のほどをうかがい知ることができました。
多くの人が聴きたいと思うものと、私たちが呼びたい・聴かせたいと思うもののあいだにはズレがあることもあり、それが一致することはかなり難しいことです。今回は、その意味で成功したコンサートと思っています。
ちなみに村治佳織さんは10月29日に坂東市のベルフォーレに来ることになっています。
もう一回聴きたいという方、今回チケット取り損ねたという県内の方はそちらを狙う手もあります。ちなみに弟の村治奏一さんも6月25日に石岡市(旧八郷町)のギター文化館に来ます。詳しくは、当ダイコクブログ。よりコンサート/イバラキのカテゴリーをクリックしてみてください。(←そこはかとなくPR)
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